ベーカリー製品は家庭の定番商品であり、例えば米国の生活者の94%が過去6ヶ月¹間にパンやベーカリー製品を購入したと答えています。
今後、ベーカリー製品を作る上で、考慮すべき重要なテーマは何でしょうか。
私たちは、今日のベーカリーに最も影響を与えている重要なトレンドを特定するために、独自の調査を吟味し、新製品の発売を追跡し、さまざまな業界のデータソースを統合しました。
今日の生活者は多くのストレスを抱えており、心の健康に注目が集まっています。 生活者は心をほぐす方法としてお菓子作りに目を向けており、懐かしい味は心地よさを感じられるものとして人気です。
APACの消費者の76%が、チョコレートが存分に体験できる、新しい刺激的なクッキーを試したいと考えています。
ファミリーマートでは、一口サイズのハンバーガーに見立て、いくつかの具材を重ね、一般的なハンバーガーの構成要素に似せた可愛らしいマカロンを発売しました。甘いものとしょっぱいもののどちらにしようか迷っている人にぴったりのスイーツです。
生活者のほとんどはいつもの商品をおいしく食べ続けたいと考えているため、味はおいしいながらも砂糖をいかに減らせるか、今後も厳しい戦いが続くでしょう。
低糖質をうたったベーカリー製品の発売はこの4年間で増加しており、特に東南アジアでは低糖質・減糖の訴求がより一般的になってきています。
APACの消費者の65%が、「悪いもの」を取り除いたチョコレートクッキーは最高のクッキーであると同意。
Doveは、中国でゼロシュガーのベルギー産ダークチョコレートを発売しました。
生活者はワクワクするような体験を求めていて、これはベーカリー製品にも当てはまります。 生活者が新しい体験を求める中、新しいフレーバー、大胆な色使い、多彩な食感がトレンドとなっています。
IRI社によると、67%の生活者が食べて楽しいスナックを求めており、これは20193年と比較して3ポイント上昇しています。 ミッシェル・エ・オーギュスタンの「クロワッサンチップス」は、このような生活者の要望に応え、新しい味と食感を体験できる商品です。
また、ここ数カ月の間にtsunamiケーキ(ケーキの土台の上から、ソースやクリームをかける)やテイク&ベイク(持ち帰って、家庭のオーブンで焼く)商品などの例が紹介されているように、生活者はこれからも体験を先導する商品を求めるようになると予測しています。
健康に良い材料を使うことで、魅力的な焼き菓子になります
シンプルミルズのダブルチョコレートクッキーのような焼き菓子は、ダークチョコレートやナッツ粉などを使い、贅沢をしたい気分を満たしてくれます。また、他の商品に比べて栄養面で優れているため、健康を重視する現代の生活者にとって魅力的な商品と言えます。
生活者は、個々の食生活に合った製品を求め続けるでしょう。
パレオ、アレルゲンフリー、ケト、ビーガンなど、「特別な食生活のために作られた」焼き菓子はどこでも手に入るものになってきており、ケトの商品表記は20164年から2020年にかけて298%のCAGRで成長しています。
Huは最近、グルテンと穀物を含まないだけでなく、ケトダイエット、パレオダイエット、砂糖不使用、乳製品不使用などの条件を満たすグレインフリークッキーを発売しました。
次世代の消費者は、おいしいだけでなく、できるだけ環境や人にやさしい贅沢品を求めています。
プラントベース、オーガニック、ナチュラル、サステナブル、トレーサビリティは、既存の信頼できる認証と並んで、必須の主張となりつつあります。現在、ヨーロッパの消費者の40%が、食べ物や飲み物が環境に与える影響に影響を受けており(Foresight Factory)、この数は今後ますます増えていくと思われます。
Sainsbury's は、Veganuary に先立ち、新しい自社ブランドのプラントベース食品シリーズを発表しました。英国におけるプラントベースの製品に対する「需要の急増」に対応するため、Sainsburyはプラントベースの常温・冷蔵・冷凍食品ライン全体を発表しました。これには、ヴィーガンステーキなどの新鮮な代替肉や、ケーキやデザートなどのプラントベースのコンフォートフードラインが含まれます。
ベーカリーで起きているこれら6つのトップトレンドを、明日からの新商品開発にぜひ、ご活用ください!